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AI投資(ロボアドバイザー)のは儲からない?メリット・デメリットと失敗しないためのポイント解説

2023.11.24

AI投資(ロボアドバイザー)とは、投資の目的や経験などいくつかの質問に答えると、その人に適した資産配分を提案してくれるサービスです。提案だけでなく、利用者に代わって実際に投資をおこなってくれるサービスもあり、便利な機能として利用者も増えています。

ただAI投資には、デメリットもあり手数料が高額だったり、不測の事態には対応できない場合もあります。
AI投資は、株式や債券など投資対象資産の過去推移データや、ほかの資産との相関関係を計算し、リスク許容度と合わせて最も効果的な資産配分の組み合わせを導きだしてくれるシステムです。

AI投資とは何か、AI投資を行うメリットやデメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

AI投資(ロボアドバイザー)とは

ロボット

AI投資(ロボアドバイザー)とは、投資の目的や経験などいくつかの質問に回答すると、その人に合った資産配分を提案してくれるサービスです。

資産配分とは主に株式や債券などを投資対象として、それぞれの投資対象に資産の何割を配分するか決めることで、資産配分は投資のパフォーマンスを決定する最も重要な要素と言われています。

AI投資を行うことで、投資のアドバイスをスムーズにもらえたり、自分の代わりに投資を自動で行ってくれるため、忙しいけど資産運用をしたいという人に、おすすめです。

投資の知識が乏しい方でも、投資を始めやすくなったり、手間を減らして投資ができるようにしてくれるのが、AI投資です。

AI投資は主に2種類

AI投資(ロボアドバイザー)には、アドバイス型と投資一任型の2種類があります。

アドバイス型

アドバイス型のAI投資(ロボアドバイザー)は、質問に回答するとその人に合った資産配分を提案します。利用者はそのアドバイスを見て、投資を自分でおこないます。

その提案通りに投資をおこなうかどうかは、利用者に判断をゆだねられており、投資をしなくても構いません。

投資対象の購入や運用状況のチェック、追加の注文などは自分でやることになるので、投資の知識がある程度必要なサービスです。

投資一任型

投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)は、質問に回答するとその人に合った資産配分を提案してくれるところまでは、アドバイス型と同じですが、提案に同意すると自動的に投資まで行ってくれるのが、投資一任型です。

投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)は、契約した資金を指定口座に用意すると、投資対象の買い付けを自動的に行います。

また、期中に資産配分がずれてしまったときには正しい資産配分に戻す取引、リバランスも自動で行うため、運用状況についても個人の評価損益などがインターネット等で随時確認できます。

AI投資(ロボアドバイザー)は儲からない?デメリット・注意点

メリットの多いAI投資(ロボアドバイザー)ですが、デメリットや注意点もあります。AI投資(ロボアドバイザー)で失敗しないためにも、これらのデメリットや注意点をよく理解して投資することが大事です。

手数料は自分で投資するよりも割高になる

投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)は、運用手数料が年率0.4%〜1.0%程度です。

現在、株式の売買手数料やインデックスファンドの信託報酬はとても低い水準になっています。こういった個別株式やインデックスファンドを自分で選んで投資するほうが、投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)を利用するよりも、手数料を抑えることができます。

運用手数料は、自分で銘柄を選ぶ負担をなくして、AIが資産配分を計算し注文処理や運用報告をしてくれることの対価です。自分でその手間を負担するか、手数料を払ってAI投資(ロボアドバイザー)にやってもらうかは、判断の分かれるところです。

元本が保障されていない

AI投資(ロボアドバイザー)は、元本保証の商品ではありません。

長期国際分散投資は、投資の世界では安定的な投資成果が得られる手法として浸透しており、実績も十分あります。しかし、投資である限りは損失を被る可能性はあります。

AIが運用するといっても万能ではありません。特に短期的な期間で見ると運用成果が損失となるケースも出てきます。

短期的に大きな利益を上げることが難しい

AI投資(ロボアドバイザー)は国際分散投資をおこないます。国際分投資は長期的なパフォーマンスの向上を目指す運用手法で、なるべく日々の変動幅を抑えて運用することを目指して運用します。

短期的に大きな利益を狙うのであれば、個別の株式やFX投資のような日々の変動幅が大きい商品のほうが向いています。

金融リテラシーを身に着けることができない

特に投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)は、運用をお任せできるというという特徴があります。

メリットでもありますが、自ら考えることなく高いレベルの運用ができてしまうことは、利用者が金融リテラシーを身につけられない、というデメリットでもあります。

株式や投資信託に投資すると、各企業の経営や各国中央銀行の政策など、自分で勉強するようになります。投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)ではそれが不要です。投資の上級者を目指すなら、別途自分で勉強する必要があります。

投資一任型では経費の確定申告が必須となる

投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)の手数料は経費として取り扱われますが、2021年まで特定口座の源泉徴収なしで運用している場合、経費として計上されませんでした。この時点では経費として計上する場合、確定申告が必要でした。

しかし、2022年からは制度上この不具合は解消されています。現在は特定口座の経費として計上されるようになっており、原則として確定申告をする必要はありません。ただし、取り扱う運用会社や金融機関によっては対応されていない可能性があります。申し込む前によく確認しましょう。

AI投資(ロボアドバイザー)のメリット

AI投資(ロボアドバイザー)の4つのメリットを見てみましょう。

少額からでも投資できる

AI投資(ロボアドバイザー)は少額からの投資が可能です。100円から投資できるサービスもあります。100円の投資で得られる利益は決して大きくはなりませんが、初めて投資をおこなう人などの投資に対するハードルを下げることができるので、参入障壁を下げる効果があります。

これまで人手を介しておこなっていた注文処理を、技術の進歩により自動で大量処理できるようになりました。少額の投資がたくさんあっても機械的に処理できるので、AI投資(ロボアドバイザー)の最低投資単位は劇的に下がりました。

専門的な知識が必要ない

AI投資(ロボアドバイザー)のメリットには、投資の専門的な知識がなくても運用ができる点があります。

株式への注文ひとつとっても、投資には複雑なルールがたくさんあります。本来であればそれらのルールをひとつずつ学んでいかないと、レベルの高い運用をおこなうことができません。

しかし、AI投資(ロボアドバイザー)であれば、そのような勉強時間を省いて、最初からプロと同様の運用ができます。

特に投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)は、注文やリバランスなどすべてお任せで投資できるので、投資初心者にも利用しやすいサービスです。

分散投資をする際に手間がかからない

本来、分散投資とは投資対象資産の膨大な過去推移データと相関データを用いて、最も良い組み合わせを計算しておこなうものです。個人投資家がこの作業をおこなうのは相当難易度が高く、手間と時間がかかります。

AI投資(ロボアドバイザー)は簡単な質問に答えるだけで、計算をした結果を提案してくれるので、分散投資に必要な手間を大きく省けます。

分散投資で運用していると、マーケットの変動により株式や債券の価格が変動します。その結果、理想とする資産配分と実際運用している口座の資産配分がずれてきます。ある程度ずれが生じた場合、元に戻すよう調整する必要があります。

投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)は、このようなリバランス取引も自動で行います。

感情に左右されず投資できる

人は市場が大きく動くと感情的な売買をしてしまいがちです。株価が暴落するともっと下がると思い資産を売却してしまいます。逆に大きく上がるともっと上がると思い、さらに資産を買ってしまいます。

しかし、このような感情的な取引は長い目で見るとうまくいかないことのほうが多いです。

AI投資(ロボアドバイザー)であれば、感情的な取引をおこなうことはなく、投資方針に従い機械的に一貫性のある投資ができます。この一貫性のある投資が、長期的に運用を成功させるにはとても重要です。

AI投資(ロボアドバイザー)の選び方・ポイント

それではAI投資(ロボアドバイザー)を選ぶ時には、どんな点に注意したらよいでしょうか。手数料、最低投資単位は大きなポイントです。そしてアドバイス型にするか投資一任型にするのかも重要なポイントです。それぞれ確認していきましょう。

運用手数料の安さで選ぶ

AI投資(ロボアドバイザー)の手数料は、運用資産に対して年率で手数料率をかけて算出します。つまり利用者は毎年手数料を支払います。販売手数料のように最初に一回払ったら終わりというものではありません。

この手数料方式では運用手数料が年率1.0%であれば5年で5.0%、10年で10.0%のパフォーマンスにおけるマイナス要因になります。長く運用すればするほど、その影響は大きくなっていきますので、手数料の安さは非常に重要な要素になります。

アドバイス型のAI投資(ロボアドバイザー)は、実際の運用は伴わないことから、年率0.5%以下の低手数料のサービスが多く、無料のものもあります。一方、投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)は、運用手数料が0.4%〜1.0%程度のサービスが多いです。

運用金額が増えると手数料率が低減するものや、成功報酬をとるものまで、さまざまな種類がありますので、申し込む前によく確認しましょう。

少額投資に対応しているかで選ぶ

いくらから投資ができるのかも、重要な要素です。

アドバイス型も投資一任型も、もっとも安く投資できるものは100円から投資を始められます。試しにやってみたいという人にはこのような少額投資に対応しているサービスがおすすめです。

アドバイス型・投資一任型のどちらにするかで選ぶ

アドバイス型にするのか、投資一任型にするのかも重要です。

アドバイス型は自分に合った資産配分の提案をしますが、実際の発注やリバランスは自分でおこなう必要がありますので、投資の知識がある程度あった方がよいです。アドバイス通り投資をするかどうかは自由ですから、自分の裁量をもって投資したい人に向いています。

全くお任せしてしまいたいなら、発注もリバランスも自動でやってくれる投資一任型がおすすめです。当初の契約手続きを終えれば、運用は自動でおこなってくれるので、あとは運用の状況を確認するだけです。

AI投資(ロボアドバイザー)におすすめのサービス3選

数あるAI投資(ロボアドバイザー)サービスですが、どれを選べばよいのでしょうか。おすすめのサービスを理由とともに紹介します。

NISAに対応している「ウェルスナビ」

ウェルスナビ

分類 投資一任型
提供会社 ウェルスナビ
サービス開始 2016年1月
最低投資金額 1万円
積立投資 1万円から
手数料(税込み、年率) 最大1.10%
NISA対応 一般NISA対応

ウェルスナビは2016年から運用を開始し、7年を超える運用実績があります。AI投資(ロボアドバイザー)の投資一任型では、運用者数36万人、預かり資産額9000億円と国内No1で、多くの投資家の資金を運用しています。

投資対象はETF(上場投資信託)を通じて世界50ヵ国12,000銘柄に分散投資をします。株式だけでなく金や不動産にも投資して、資産の分散を徹底しています。

ウェルスナビのポイントは、一般NISAに対応していることです。年間120万円の非課税枠を使って運用できます。

専用アプリで運用状況が分かりやすい「テオ」

テオ

分類 投資一任型
提供会社 お金のデザイン
サービス開始 2016年2月
最低投資金額 1万円
積立 1万円から
手数料(税込み、年率) 最大1.10%
NISA対応 対応なし

テオは2016年2月にサービスを開始し、運用実績は7年を超えています。投資対象はETFを通じて、世界約70の国・地域にわたり、20,000銘柄以上に分散投資をおこないます。資産配分のパターンは231通りあり、質問の回答結果から利用者に最も適した資産配分が選ばれます。

テオのポイントは専用のアプリです。運用状況などをスマホでいつでも手軽に確認できます。また、入出金手続きや積立投資の設定もアプリからできて、とても便利です。

投資で楽天ポイントが貯まる「らくらく投資」

らくらく投資

分類 投資一任型
提供会社 楽天証券
サービス開始 2021年6月
最低投資金額 100円
積立 100円
手数料(税込み、年率) 最大0.4915
NISA対応 一般NISA、つみたてNISA対応

らくらく投資は2021年6月にはじまったスマートフォンでの取引に特化したサービスです。

9つの質問に回答をすると5種類の投資コースから回答者に最適なコースが選ばれます。

投資対象は、世界の株式、不動産投信(リート)及び債券で、広く分散投資をおこないます。

楽天ポイントを貯められるのが最大の特徴で、楽天カードや楽天キャッシュで積立投資の決済をすれば、楽天ポイントがもらえます。また、たまった楽天ポイントでらくらく投資の購入も可能です。

AI投資(ロボアドバイザー)の始め方

AI投資(ロボアドバイザー)はどのようにしたら始められるでしょうか。各社、申し込み方法に差異はありますが、基本的にインターネットを通じて申し込みと手続きのほとんどが終えられます。5つのステップに分けて解説します。

  • STEP.1
    AI投資(ロボアドバイザー)の選定

    まず、どのAI投資(ロボアドバイザー)サービスで運用するかを決めます。運用方針、実績、手数料などを比較しながら、自分に合ったサービスを選びましょう。

  • STEP.2
    書類の準備、お金の準備

    投資一任型のAI投資(ロボアドバイザー)を申し込む場合、マイナンバー情報と本人確認書類が必要になりますので、準備しておきましょう。また、どのくらいの資金を運用するのか計画をたて、入金の準備をしておきましょう。

  • STEP.3
    投資診断

    申し込み方法は各社で異なります。例として、ここではウェルスナビの申し込み方法を見てみます。

    ウェルスナビのホームページで、無料診断が受けられます。6つの質問に回答すると診断結果がでますので、内容を確認しましょう。

  • STEP.4
    口座開設申し込み

    続いて口座開設の申し込みをします。

    手順は以下の通りです。

    • メールアドレスの登録
    • 認証コードとパスワードの入力
    • お客様情報の登録
    • 本人確認書類のアップロード
    • 規約等の同意
    • 簡易書留の配達希望日の選択

  • STEP.5
    入金と運用開始

    申し込みが受理されると口座が開設されます。以下の手順で口座に入金をすれば運用開始です。

    • 簡易書留の受け取り
    • ログイン
    • リスク許容度の決定
    • 入金
    • 運用開始

    ※一般NISAを利用する場合は、別途手続きがあります。

    (参考:ウェルスナビHP)

AI投資(ロボアドバイザー)に関するFAQ

AI投資が向いている人は?

AI投資(ロボアドバイザー)が向いているのは、長期的な投資ができる人です。国際分散投資は長期間で成果を出すことを前提に運用をおこなっています。短期的な成果を求める人にはAI投資(ロボアドバイザー)は向いていません。特に評価損がでたからといってすぐに解約してしまったりすると、国際分散投資の長所が発揮できません。

特に投資一任型は長期投資ができる人であれば、投資の知識がなくても運用できますので投資初心者にも向いています。また運用報告を確認するだけで、投資が継続できるので、忙しくて投資に時間を割くことができない人にも適しています。

AI投資は失敗する・儲からないと言われる理由は?

AI投資(ロボアドバイザー)は長期的な投資を前提に運用をおこなっています。短い期間で結果を求めてしまうと、分散投資の効果が発揮できず失敗する可能性が高くなります。

AI投資(ロボアドバイザー)で損をした人に多いケースとして、運用開始後の短い期間で評価損が出て、すぐに解約してしまうパターンがあります。このような投資行動をとる人は、AI投資(ロボアドバイザー)に向いていません。

AI投資と投資信託との違いは?

投資信託は多くの投資家の資金を集めて、ひとつの運用をおこないます。投資信託の商品それぞれに投資方針が決まっています。投資家は自分に合った投資方針の投資信託を購入します。投資家ごとに運用の内容を変えるということはできません。運用の報告も、投資信託としてどうだったかという報告になりますので、個人の損益は記載がありません。

AI投資(ロボアドバイザー)は、質問に回答してもらいその人に合った資産配分を提案しますので、それぞれの個人に合わせた投資を提案しています。

運用の報告も、個人ごとに評価損益や実現損益、入出金取引などの情報をまとめた報告になっていますので、自分の資産がどれだけ増えたかがわかりやすくなっています。

AI投資はいくらあれば始められる?

AI投資は、助言型であれば最小額100円から投資が始められます。一任型の場合は、最低10万円ほどの投資金額が必要になりますが、1万円程度から始められるサービスもあります。

投資にかけられる金額は人によって大きく異なりますが、必ずしも多額のまとまった資金が必要というわけではなく、少額からでも投資を始められます。

重要なのはいくらから始めるかではなく、日常生活に無理なく投資できるかを重視して、投資金額を設定しましょう。

AI投資はいつ始めたらいい?

AI投資だけでなく、投資全般に言えることですが、初心者がAI投資を始めようと考えている場合は、少しでも早く投資を始めるのがおすすめです。

資産運用全般にいえますが、AI投資含め投資と呼ばれるものは、一朝一夕で利益を出せるものではありません。時間をかけて長期運用していくことが基本なので、少しでも早い段階で始めたほうが利益も出しやすいといえます。

まとめ

AI投資(ロボアドバイザー)は、投資方針や投資経験などの質問に回答すると、回答者に適した資産配分を提案してくれるサービスです。

その特徴は少額からでも投資可能なことが挙げられます。また、専門的な知識が必要なく、手間をかけずに本格的な長期分散投資をおこなうことができるので、投資初心者などにも利用しやすいサービスです。AIが運用するので感情に左右されず、機械的に一貫した運用をおこなうことができます。

便利なサービスですが、最近ではさまざまな種類が出てきており、サービス内容も多岐にわたっています。選定のポイントとして、運用手数料の安さと少額投資に対応しているかについてはよく確認しましょう。

各社のサービスをよく比較して自分に合ったAI投資(ロボアドバイザー)を選ぶことが重要です。

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