SMBCモビットの10秒審査は厳しい?審査落ちの原因や対処法について解説
消費者金融カードローンは、本審査の前に簡易審査(仮審査・事前審査ともいう)を実施しているところが多いです。
すでに多くの利用者がいるSMBCモビットにも10秒審査がありますが、この審査がどのようなものなのか理解せずに、安易に申込手続きを行うことにはリスクがあります。
そこで今回は、SMBCモビットの「10秒審査」では実際にどのような審査が行われるのか、本審査への影響や審査に落ちやすい人の特徴、審査に落ちた場合の対処法などについて、カードローン初心者にも分かりやすいように解説していきます。
目次
SMBCモビットの10秒審査とは
消費者金融大手の「SMBCモビット」は、業界最短といえる「10秒審査」に対応しています。まずは、これがどのようなサービスなのか解説します。
SMBCモビットの10秒審査はいわゆる事前審査が行われる
SMBCモビットのカードローンは、公式サイト上の「モビットカードのお申し込み」から申込むことができます。表示される申し込みフォームに名前や性別、生年月日などの個人情報を入力することで、10秒審査(簡易審査)が実施されます。
この10秒審査は同サービスや他社の「お借入診断」とは異なり、本申し込みに続く正式な手続きの一環です。入力した個人情報によりすぐに信用情報の審査が行われるため、審査結果が届くまではキャンセルできません。
以上の理由から、SMBCの10秒審査はあくまで「カードローンへの申し込みを決めた人」だけが手続きを進めるべきだといえます。
10秒審査完了後に本審査に通過すれば融資を受けることが可能
10秒審査の結果は、基本的には入力完了後すぐに表示されます。審査に通ればそのまま本申し込み手続きおよび本審査に進むことができます。仮審査の時点で通過できなかった人は、カードローンに申し込むことができません。
注意点として、10秒審査は審査が完了するまで再度実施することはできません。借入診断のようなシミュレーションではなく、申込プロセスの一環だからです。
審査落ちが通知された後再度申込を行うことは可能ですが、審査落ちした理由が解決されなければ再度落とされるだけであり、信用情報にも記録されるためおすすめできません。
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SMBCモビットの10秒審査に落ちる原因
次はSMBCモビットの10秒審査に落ちる、4つの理由について解説していきます。
年収が極端に低い
SMBCモビットのカードローンは年金だけで生活している人を除き、年齢が20歳以上であれば比較的収入が不安定なアルバイト・パート職や、自営業の人も申し込むことができます。
ただし継続的な収入があっても、年収が「数万円」であるなど極端に低い場合は、審査に落ちる可能性が高いです。
なぜなら返済能力の低さは貸し倒れリスクの高さに直結し、融資できる基準に達していないと判断される可能性が高いからです。
勤続年数が短い
たとえ継続的な収入があっても、勤続年数が短い人は審査に落ちやすいです。勤続年数とは、同じ職場で継続的に働いた期間のことです。
この年数が短いほど、今後離職により無収入になるリスクが低く、返済能力が担保できない、と判断される可能性が高くなります。
そのためカードローンに申し込むなら、最低でも半年から1年程度の勤続年数を積み重ねたうえで申し込むことをおすすめします。
既存借り入れ金額が多い
すでに他社から多額の借り入れがある人も「返済能力が不十分である」と判断され、審査に落ちやすいです。
数万円程度の借入なら影響は少ないですが、いわゆる多重債務状態で申し込む人は、今後返済不能になる可能性が高いと判断される可能性があります。
ちなみに、申込段階で他社からの借り入れ額がすでに総量規制を超えている人は審査に通りません。なぜなら貸金業法により、消費者金融が融資できる上限が「年収の3分の1まで」と決まっているからです。
信用情報に問題がある
SMBCモビットの10秒審査はあくまで簡易審査ですが、信用情報に問題がある人は10秒審査の時点で落ちることもあります。なぜなら本審査まで進まなくても、10秒審査の段階で信用情報機関への信用情報照会が行われるからです。
逆に、10秒審査で信用情報に問題がないと判断されれば、本審査にも通る可能性は高いです。
ただし職業や年収等の申告情報が不正確であったり、虚偽があると判断されれば即審査落ちとなるため、入力内容には特別の注意を払いましょう。
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SMBCモビットの10秒審査に通過するためのポイント
次は、SMBCモビットの10秒審査に通るために重要な4つのポイントについて解説していきます。
就職・転職後1年程度経過してから申し込む
すでに解説したとおり、SMBCモビットのカードローン審査において「勤続年数の長さ」は重要です。新しい会社に就職・転職した直後は審査に落ちやすいため、確実に借り入れしたいなら1年は待ってから申し込むことをおすすめします。
これはアルバイト・パート職だけでなく会社員が申し込む場合も同様です。
会社員は安定した収入があるため「審査に通りやすい」と思われがちですが、入社・転職してすぐの新人であるなど、勤続年数が短いだけで落とされることは十分あり得ます。
ローンや携帯料金の延滞に気を付ける
カードローンの支払いや携帯電話料金の支払いが延滞すると、信用情報機関に延滞履歴が記録されたり、キャリア同士で共有している不払い者情報に記録されるため、審査に落ちやすくなります。
特に携帯電話料金は、多くのカードローン利用者にとって盲点です。なぜなら契約に「端末の割賦契約」が含まれている場合、支払い遅れが一度発生するだけで、CIC等の信用情報機関に延滞履歴が記録されてしまうからです。
また不払い者情報をキャリア間で共有できる「TCA」や「TELESA」に加盟している携帯会社と契約しているなら、割賦契約が含まれない料金の未払いであっても、今後割賦契約や他社との契約ができなくなる(携帯ブラック)リスクがあります。
携帯電話料金はクレジットカードやローンと異なり、支払い遅れが発生しても一定期間は使用できるため「遅れても問題はない」と誤解しがちです。
少なくとも自分の信用を活かして契約したサービスへの支払いは、一日たりとも遅れないように注意しましょう。
他社の借り入れを整理しておく
過去に他社からの借り入れ経験がある方がSMBCモビットに申し込む場合、基本的には過去の借り入れ分を先に精算しておくべきです。
それは単に審査通過率を上げるだけでなく、返済先が増えることで負担も倍増し、多重債務状態になるのを避けることにつながります。
すでに複数社から多額の借り入れがあり返済が困難になっているなら、新たに借りようとするのではなく、返済先を一本化できる「おまとめローン」の利用や、法的に借金を減額できる「債務整理」の検討をおすすめします。
ただし債務整理を一度行うと信用情報に「異動」が記録されるため、少なくとも5年〜10年はクレジットカード・ローンの契約や、新たな借り入れができなくなります。そのためあくまで最終手段として検討するべきです。
10秒審査の前に「お借入診断」を利用する
SMBCモビットに申し込む前に、必ず「お借入診断」を利用して、自分の条件でも借入が可能かどうか確認しておきましょう。こちらは10秒審査と異なり、誰でも利用できます。基本的には入力した内容に応じて、次のメッセージが表示されます。
- 「ご融資可能と思われます」:年齢・年収・借入金額ともに問題ない場合
- 「ご入力いただいた情報では判断できませんでした」:申し込み条件は満たしているが、他社借入金額が多い場合など
- 「当社規定によりお申込ができません」:規定の年齢に達していない、または超えている場合
この借入診断では、年収に対して借入金額が高い場合などに、診断だけでは判断できないという理由で本申し込みを促すメッセージが表示されます。
たとえば年収を「0」と入力しても申し込み不可とは表示されませんし、本人の信用状態は診断結果に影響しないため、あくまで申し込み前の参考として考えましょう。
10秒簡易審査を試してみる
SMBCモビットの10秒審査の流れ
SMBCモビットの10秒審査は、次のように進行します。
- SMBCモビットの公式サイトにアクセス
- 「審査申込はこちら」を選択
- 「簡易審査申込フォーム」に必要事項を入力
- 簡易審査結果が表示され、本審査に移行
- メールまたは電話で本審査の結果を待つ
SMBCモビットの公式サイトにアクセスし「お借入れ診断」を行う
まずはSMBCモビットの公式サイトにアクセスしましょう。ページ中央にある「お借入れ診断」を選択し、年齢・税込年収・現在の他社借入金額を入力すると、診断結果が表示されます。
「審査申込はこちら」を選択しフォームに入力する
お借入れ診断の診断結果ページまたはトップページの「審査申込はこちら」を選択すると、10秒審査のための入力フォームが表示されます。
表示されている事項をすべて正確に入力し、10秒審査を実行しましょう。
簡易審査結果が表示され、本審査に移行する
上記の流れの後、すぐに簡易審査結果が表示されます。審査に通ったら本申込となるため、本人確認書類や収入証明書類をあらかじめ用意しておきましょう。使用できる書類は以下のとおりです。
【本人確認書類(いずれか一点)】
- 運転免許証(推奨)
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- パスポート(2020年2月4日以降に申請したものは不可)
【収入証明書(いずれか一点)】
- 源泉徴収票のコピー
- 税額通知書のコピー
- 所得証明書のコピー
- 確定申告書のコピー
- 給与明細書のコピー(直近2ヶ月分)
スマホを使用して申し込むなら、上記の書類をオンライン上で提出できます。本人確認もリアルタイムで完了するため便利です。
本審査の結果がメールまたは電話で通知される
申込み手続きが完了したら、指定されたコールセンター番号へ電話をかけます。その後審査が実施され、最短30分で審査結果がメールまたは電話連絡で通知されます。
審査完了後は指示に従って会員登録を行い、入会完了メールが届いたら振込による借入が可能となります。近くにモビットのローン契約機がある場合は、その場でローン専用カードを発行できます。
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SMBCモビットの10秒審査に落ちた場合の対処法
次は、SMBCモビットの10秒審査に落ちた場合の対処法について、3つの点を解説していきます。
親や友人から借りる
SMBCモビットの審査に落ちて困っているなら、親や友人からお金を借りられないか検討してみましょう。友人や同僚などの関係性よりも借りられる可能性が高いですし、カードローンのように利息が発生することもありません。
ただしお金の貸し借りは、たとえ家族間であっても関係を悪化させることがあります。
カードローンは人間関係のしがらみが発生しない点がメリットですが、その審査に通らなかったとしても、人から借りてまで必要なお金なのかどうか、よく考えるべきでしょう。
別の消費者金融カードローンへ申し込む
カードローンを提供しているのはSMBCモビットだけではありません。そのためSMBCモビットで審査落ちしても、他の大手消費者金融や中小消費者金融にも申し込むことができます。
ただしカードローンへの申し込みは、たとえ借り入れしなくても信用情報機関に記録されます。
短期間での複数申し込み(多重申し込み)は審査落ちの原因となるため、1回目の申し込みから少なくとも数カ月は間を空けて申し込むことをおすすめします。
クレジットカードのキャッシングを利用する
クレジットカードを持っている方は、カードのキャッシング機能を利用することで現金を調達できます。
ただし返済が「ショッピング分+キャッシング分」になり、返済負担が大幅に増える可能性があるため、たとえリボ払いにする場合でも注意しましょう。
10秒簡易審査を試してみる
SMBCモビットの10秒診断に関するFAQ
最後に、SMBCモビットの10秒診断に関して、よく寄せられる3つの質問に回答していきます。
SMBCモビットの10秒簡易審査は信用情報に記録が残る?
はい。10秒審査は本審査につながる簡易審査であるため、信用情報に記録が残ります。申し込むかどうか決めていないのに10秒審査を利用するとその履歴が記録され、他のカードローン審査に落ちやすくなるため注意しましょう。
ちなみに同サービスの「お借入診断」は名前等の個人情報を入力しないため、信用情報機関に記録されることはありません。
ただし回答精度は10秒診断よりも大幅に劣るため、借入の可否を知りたいなら結局は10秒診断に申し込む必要があります。
SMBCモビットの10秒簡易審査で審査落ちの理由を教えてもらえる?
いいえ。SMBCモビットの10秒審査に落ちても、明確な審査落ちの理由は教えてもらえません。これはどの消費者金融でも共通しており、原因が収入だったのか、信用情報だったのか、または他の理由があるのかを知ることは不可能です。
ただし、審査後に自分自身の信用情報を照会することは可能です。「CIC」や「JICC」といった信用情報機関は、本人の申請に限り情報開示請求を行い、自分の信用ステータスを把握することができます。
たとえば「返済状況」欄に「異動」が記載されている状態は、いわゆる「信用ブラック」状態であるため、SMBCモビットに限らずどのカードローンやクレジットカードの審査にもほぼ通りません。
可能なら信用情報機関への開示請求は、カードローン申し込みの前に実施しておくことをおすすめします。これにより不用意な多重申し込みを避けたり、債務整理の必要性について把握することができるからです。
「 一度申し込みをされている可能性がある」と表示されるのはなぜ?
その表示は、10秒審査を複数回実施したことにより表示されることがあります。借入審査とは異なり10秒審査(簡易審査)は申し込みプロセスの一つであるため、いわゆる「二重申し込み」状態となり、再度10秒審査を行うことはできません。
10秒審査が完了した段階で申し込み者は審査の対象となり、メールや電話で審査結果が通知されます。人によっては審査に時間がかかることもあるため、まずは簡易審査の結果が届くまで待ちましょう。
10秒簡易審査を試してみる
まとめ
SMBCモビットの10秒審査は本審査につながる重要な申し込みプロセスです。
安易に自分の情報を入力して実施するのではなく、SMBCモビットを利用するメリットについて理解し、必ず借りる金額・返済期間等の計画を立ててから行いましょう。