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【ふるさと納税】北海道北端の町・豊富町!おすすめ返礼品と寄付金の使い道

2023.09.13

この記事では、北海道の北端に位置する「豊富町」について紹介しています。

ふるさと納税を始めたものの、寄付先の選択肢が多く、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。

そこで今回は、北海道に興味がある人や、北海道の自治体を知りたい人に向けて、豊富町を調査しました。

豊富町の特徴やふるさと納税の返礼品、寄付金の使いみちを知ることで、ふるさと納税を活用しましょう。

豊富町はこんな場所

(出典:北海道豊富町観光協会

北海道は日本国内で最も気候が低い地域ですが、豊富町はその中でも北端のため、年平均5度から6度と低気温の町です。また、降雪は11月中旬から4月中旬までと長く、ウインタースポーツを春先まで楽しめるのも特徴。温泉街もにぎわっており、涼しい気候の中、年中温泉を楽しめます。

ここでは、豊富町のおすすめスポットや観光地、特徴を5つ紹介します。北海道への観光や、ふるさと納税を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。

1 利尻礼文サロベツ国立公園

(出典:北海道豊富町観光協会

豊富町は、北海道の最北端・稚内から少し手前にある、サロベツの町。

「サロベツ」とは、アイヌ語の「サル・オ・ペツ(葦原を流れる川)」が由来となっており、豊富町と幌延町にまたがる地域を指しています。サロベツでは古くから人と自然が共存してきたため、天然記念物の動物や100種類以上もの植物を観察することができます。

豊富町から北に昇って稚内に行くと、豊富町から海を挟んで見える「利尻島」「礼文島」を周回する乗船ツアーに参加できます。この島々を含めた豊島町にも広がる公園が、「利尻礼文サロベツ国立公園」です。

利尻礼文サロベツ国立公園は、その一帯が国内最大の高層湿原・サロベツ湿原です。高層湿原とは、泥や炭が蓄積して中央部が周囲より高くなっている湿原を指し、その水分は雨水など上から供給されています。

これによりサロベツ湿原には栄養素が少なく、厳しい環境下で生きられる原生植物や珍しい動物たちが生息。この貴重な湿原には渡り鳥も多く訪れるため、ラムサール条約湿地として認められています。

豊富町でしか体験できない、貴重な自然体験の場所・サロベツ湿原。北海道旅行の際には、ぜひ一度訪れておきたい名所です。

2 稚咲内海岸と利尻富士

(出典:北海道豊富町観光協会

稚咲内海岸(わかさかないかいがん)は、サロベツ海岸の南隣にある漁港スポット

稚咲内海岸の語源は「水の飲めない川(ワカサカナイ)」で、その始まりは、1945年に日本がアジア太平洋戦争で敗戦した頃とされています。

敗戦後、樺太がソビエト連邦(現在のロシア)の領土となったため、当時樺太に住んでいたアイヌの人々は、北海道に強制移住となりました。その多くが、当時何もなかった原野・稚咲内(現在の豊富町)に送られています。

先人たちの苦労の末、現在まで発展してきた豊富町。その稚咲内海岸から見える利尻島の中央には、「利尻富士」と呼ばれる利尻山がそびえ立ちます。利尻はアイヌ語で「高い島山(リイシリ)」を意味しており、古くから漁業の目印になるなど、祈願・信仰の対象となっていました。

2023年現在も残る利尻島の登山道は二つあり、その一つ・鴛泊ルートは、1890年頃に天野磯次郎が開削したとされています。中級者コース11時間の険しい道のりは、登山の実践経験が豊富な人向け。さらに厳しいルートを試したい人には、上級者向け・沓形ルートもおすすめです。

3 湯治

(出典:ふるさとチョイス

豊富町は、町全体に「豊富温泉」が湧いており、古くから湯治の文化が盛んです。その始まりは1925年、石油の試掘をおこなったことをきっかけに開湯しました。その後、小屋を建てて地元民が温泉を利用し、現在も残る温泉旅館8つが開業。現在の豊富町に広がる温泉街ができました。

豊富温泉は日本で唯一、世界でも二つしかないといわれている「石油分入りの温泉」です。弱アルカリ性の豊富温泉は、皮膚の炎症や火傷に効くとされています。全国からは多くの湯治者が豊富町に訪れ、宿泊して長期的に湯治をおこなうのは、「奇跡の湯」と呼ばれる威力あってこそです。

町内には湯治宿が点在していますが、ここではその中から2つの宿を紹介します。

一つ目は「温快宿」。町営の湯治施設のため宿泊料が安く、食事は自炊のため各部屋に簡易キッチンが置いてあるのが特徴です。

そして二つ目は2019年開業の「湯治の宿ウカスイモシリ」。宿名はアイヌ語で「お互いに助け合える場」を意味しており、湯治に訪れた人たちや宿のスタッフみんなが、お互いに助け合える宿でありたいという思いがこめられています。湯治に興味がある人は、体を集中して癒せる、長期宿泊の湯治を検討してみましょう。

4 ウィンターアクティビティ

(出典:北海道豊富町観光協会

豊富町は降雪期間が長いため、ウインターキャンプ好きならぜひ通いたい町。

町営の温泉施設・ふれあいセンター横には、豊富温泉スキー場があり、上級者コース・中級者コース・初心者コースの3コースのコンパクトゲレンデを楽しめます。

ビギナーには安心できる緩斜面、エキスパートには最大斜度30度の急斜面がおすすめです。リフト券は大人1日券が2,000円。スキーの後には、温泉と美味しい豊富町名産のジンギスカンでほっと一息つきましょう。

サロベツ湿原では、降雪時期の11月から4月にかけて、スノーシューハイクツアーが楽しめます。ツアーは、湿原を覆う雪の上をスノーシューで歩き、他の季節には入ることのできない森の中などを観察するプログラム。道北(北海道北部)には、特有の森とサロベツの大湿原があり、このツアーではその自然を大いに体感することができます。

5 豊富町兜沼郷土資料室

(出典:北海道豊富町観光協会

豊富町には、町の歴史物を保管する資料室・兜沼郷土資料室があります。豊富町の兜沼駅を出てすぐ正面に行くとある資料室です。

兜沼地区は1903年に、岐阜から来た梅村庄次郎を含めた12戸により開拓された、豊富町発祥の地。建物は、1934年に建築された旧・兜沼郵便局舎を改修し、1992年から資料室として使用しています。デザインは町名にちなんでおり、屋根が4方向に傾斜する寄棟屋根、その一部を垂直に切り落として開口部をとる「兜造り」がモチーフになっているのが特徴です。

資料室に入ると、明治後期から昭和初期にかけて使用されていたとされる、歴史資料が約700点も並んでいます。同地区住民から寄贈された品は多岐に渡り、農機具の馬具・かんじき・脱穀機・くわやすき、日常生活品の柱時計・そろばん・漬物おけや湯たんぽなど。

町内にはもう1箇所、豊富町郷土資料室があります。

兜沼郷土資料室も含めたこの2つの資料室は、いずれも開室時期が限定されているため、観光で訪れる際には事前に開室状況をチェックしておきましょう。

豊富町のおすすめ返礼品をピックアップ

ここでは、豊富町のおすすめ返礼品を5つ紹介します。

豊富町からは、北海道の特産品・乳製品や温泉関連の返礼品が充実しています。温泉・食べ物に目がない人も、旅行が好きな人も、ぜひ返礼品選びの参考にしてみてください。

1 スイーツ

湯あがり温泉プリン6種類セット

湯あがり温泉プリン6種類セット

豊富町には牧場が多く、町内で製造された乳製品を使い、お菓子の生産もおこなわれています。「湯あがり温泉プリン6種類セット」は、1953年開業の川島旅館の返礼品。プレーン・抹茶・キャラメル・紅茶・塩・しょうゆと6種類のプリンは、変わり種も含んだギフトにおすすめの一品です。

牧場直営 手造り 無添加アイスクリーム

牧場直営 手造り 無添加アイスクリーム

無添加アイスクリーム」は、豊富町内にある工房レティエ製造の自慢の商品。無添加のチーズとアイスクリームを売りにしている工房レティエでは、工房から車で5分の立地にある自家農場の素材を使用しています。セットの味はミルク・パンプキン・ロイヤルクリーム・キイチゴ・店長セレクトなど時期によって内容が変わる場合があるため、寄付する際には提供中の味をチェックしましょう。

とよとみバターサンドとミルクパイ詰め合わせ

とよとみバターサンドとミルクパイ詰め合わせ

バターとミルクをふんだんに使用した「とよとみバターサンドとミルクパイ詰め合わせ」は、初代北海道ソフトクリームグランプリ第一位に輝いたmilkcafe&zakka FERMEの返礼品。ココアクッキーで練乳とホワイトチョコ入りのバタークリームをはさんだ「バターサンド」と、パイ生地にミルク餡を詰め込んだ「ミルクパイ」は、大人も子どもも楽しめる味わいです。

2 肉製品

自宅で手軽に美味しい肉を食べたい人や、来客でちょっとしたおもてなしの品を出したい人には、豊富町の肉製品がおすすめです。

燻製家呑みセット

フレンチラムチョップとラム肩ロースセット

サロベツファーム製造の「燻製家呑みセット」は、生ハムブロック・スモークタン・ラムチョップ3種の加工肉が入ったおつまみセット。開けてすぐ食べられる手軽さで、自分へのご褒美やパーティーメニューにおすすめの返礼品です。

手作りハムと行者にんにく入りソーセージの詰め合わせ

手作りハムと行者にんにく入りソーセージの詰め合わせ

同じくサロベツファーム特製の返礼品「手作りハムと行者にんにく入りソーセージの詰め合わせ」は、ハム・ソーセージが特に好きだという人におすすめです。

行者ニンニク(ギョウジャニンニク)はネギ属の多年草で、ニンニクのような香りが特徴です。ニンニクよりもアリシンと呼ばれる栄養が豊富のため、滋養強壮・がん予防に効果があるとされています。

鹿肉肩ローススライス

鹿肉肩ローススライス

豊富町は日本海の風を受け、牧草・木々にはミネラルがたっぷり。それらを食べて育ったエゾシカ肉は、高タンパクで低脂肪・低カロリーです。返礼品の鉄分たっぷり「鹿肉肩ローススライス」は、厚さ2.5ミリと食べやすい薄さ。すき焼きや焼き肉、炒め物など、調理しやすい便利な一品です。

3 乳製品

豊かな豊富町・サロベツの牧場で育った乳牛からは、たくさんの乳製品が生まれます。返礼品にも、多種多様なチーズ・バターが並びます。

ナチュラルチーズ詰め合わせ店長セレクトFermier (農家製)

ナチュラルチーズ詰め合わせ店長セレクトFermier (農家製)

ナチュラルチーズ詰め合わせ店長セレクトFermier (農家製)」は、『みんなが選ぶお礼の品~加工品等~部門』で全国第2位を獲得したチーズです。Fermierの乳牛は草と100%道産飼料のみを食べ、積雪以外の期間は23時間放牧されているため、より質の高い牛乳を使用しているのも魅力の一つです。

とよとみフレーバーバター【ごはんのおともセット 5種】

とよとみフレーバーバター【ごはんのおともセット 5種】

老舗の豊富温泉・川島旅館からは、旅館内で製造している「とよとみフレーバーバター【ごはんのおともセット 5種】」を返礼品に提供。旅館の3代目湯守の松本康宏氏は板長も兼任しており、イタリアンや中華などさまざまなレストランで修行しており、返礼品にもその経験が活かされています。

豊富町の観光を検討している人は、川島旅館に宿泊すると、3代目の料理を直に楽しむことができますよ。

4 海鮮類

豊富町の日本海側にある稚咲内漁港では、沿岸漁業がおこなわれています。そのため、豊富町の返礼品には魚介類の商品も数多く、日々の食卓をいろどる名品が揃っています。

佐藤水産の手まり筋子

佐藤水産の手まり筋子

9月に始まる豊富町の鮭漁では、新鮮で脂が乗った美味しい秋鮭がとれるため、筋子の生産も同時におこなわれています。内臓を抜かれて塩漬けにした鮭(新巻鮭)からとれた筋子は、「佐藤水産の手まり筋子」に大変身。ひとくちサイズにしてから漬けた筋子は、低塩・甘めの仕上がりです。

枝幸産ホタテ貝柱セット

とよとみフレーバーバター&枝幸産ホタテ貝柱セット

先に紹介したとよとみフレーバーバターに、枝幸町の枝幸町の魚介専門店・瀧源商店がタッグを組んで出来たのは「枝幸産ホタテ貝柱セット」。フレーバーバターで作ったホタテバターは、おつまみにもメインディッシュにもなるご馳走です。

ホッキ貝燻製

ホッキ貝燻製

毎年7月には稚咲内漁港で、「ホッキまつり」が開催されています。返礼品の「ホッキ貝燻製」は、この時期水揚げされたもの。希少な若齢貝の茶ホッキ貝を使用し、身が厚く柔らかいかみ心地です。

5 温泉関連品

豊富町の温泉関連の返礼品は、現地に行けない人向けの温泉グッズや、現地観光の際に使える「豊富温泉宿泊助成」など。お世話になっている人へのギフトにも大変おすすめの返礼品が提供されています。

サロベツ大地恵泉

サロベツ大地恵泉(濃縮温泉水)と石鹸のセット

現地に行けないけど、貴重な豊富温泉を楽しみたい! そんな人には、濃縮温泉水「サロベツ大地恵泉」がピッタリの返礼品。入浴剤のように、自宅の浴槽に張ったお湯に注ぐだけで、豊富温泉そのものを堪能できます。

肌うれしお試しセット

肌うれしお試しセット

スキンケアに興味がある人には、「肌うれしお試しセット」のボディソープ・石鹸・湯治クリームがおすすめです。いずれも、​​豊富温泉濃縮水や温泉の油分をそのまま使用したケア用品。温泉に通えず肌荒れ・皮膚炎にお悩みの人は、ぜひ使ってみましょう。

豊富温泉宿泊助成

豊富温泉宿泊助成

返礼品「豊富温泉宿泊助成」は、豊富町内で使用でき、対象宿はおもに川島旅館・ニュー温泉閣ホテル・ホテル豊富・ウカスイモシリの4箇所ほか。類似の返礼品「豊富温泉ふれあいセンター入浴券」も、町営のふれあいセンターで使用でき、湯治を検討中の人におすすめしたい返礼品です。

豊富町のふるさと納税寄附金は何に使われる?

2023年5月の時点で、豊富町のふるさと納税寄附金は、以下6種の支援事業に使用されています。

使用用途 事業内容詳細 寄付金の使用金額
1.地場産業の振興に関する事業 ・豊富町大雨被害草地更新支援事業
・元気な湯治プロジェクト事業 ほか
3,530万円
2.福祉、介護及び医療に関する事業 ・高齢者緊急通報システム整備事業
・相談支援充実・強化事業 ほか
380万円
3.教育及び少子化対策に関する事業 ・小学校特別支援教育支援員配置事業
・保育園通園バス運行事業 ほか
2,230万円
4.文化及びスポーツの振興に関する事業 ・社会教育関係団体補助事業
・スポーツ団体運営促進事業
100万円
5.自然環境及び地域景観の保全に関する事業 ・国立公園管理運営事業
・稚咲内町有林自然再生事業 ほか
2,240万円
6.豊富町振興のために(特に指定はしない) ・商工業活性化事業補助金
・地域間連携推進事業 ほか
10,530万円

(出典:ふるさとチョイス『北海道豊富町』自治体からの寄付金の活用報告:令和3年度分充当予定より抜粋)

豊富町の寄付金の使い道で特徴的なのは、「自然環境及び地域景観の保全に関する事業」。サロベツの大自然が残る豊富町ならではの事業です。また、上記の表には記載していませんが、「地場産業の振興に関する事業」の一環として、害獣として駆除されたエゾシカの資源有効活用支援事業があげられます。

まとめ

利尻富士を眺める、自然豊かな湯治の町・北海道豊富町について、紹介しました。

豊富町のふるさと納税返礼品には、町内名物の温泉に関する商品や、ジビエ肉・魚介類が充実しています。寄付金は、自然環境管理や地場事業、サロベツ原野の管理事業がおもな用途です。

豊富町への寄付を検討している人は、返礼品や寄付金の使い道が自分にマッチしているかどうか、詳しくチェックしてみましょう。